SIOS Coati導入以前 SIOS Coati導入後
AWSのAuto Scaling機能により、アクセス数に合わせたWebサーバーのスケールアップ/ダウンを自動的に実現。 SIOS Coatiを利用することで、AWSの責任範囲外である
Amazon EC2のアプリケーションレベルの自動運用も可能に。
日中帯は有人対応の運用サービスを利用しているが、夜間の運用は自分自身で対応しなければならない。 夜間の運用はSIOS Coatiに任せることで、運用担当者の精神的な負荷を軽減。
システムのトラブル対応に日々の時間を取られてしまう。 低コストでメンテナンスフリー・ケアフリーの運用を実現し、提供するコンテンツの面白さ追求に時間を使えるように!

ホビージャパンは、ホビーに関連する多彩なビジネスを展開する創立50周年を迎えた老舗の出版社だ。社名を冠した「月刊ホビージャパン」は通巻600号を迎えたほか、「月刊アームズマガジン」「カードゲーマー」などの雑誌やライトノベルなども出版。さらに、フィギュアやグッズの関連事業、ゲームの企画、アナログゲームの輸入販売なども手掛けている。ホビージャパン 経営管理部 広報宣伝課の深堀祐一郎氏は、自社を「ホビーに関連するものを幅広く取り扱う“ホビーの総合商社”」と紹介する。 ホビーのことを知り尽くし、周囲を楽しませたいと思う趣味人が集まるホビージャパンは、2019年4月にクラウド運用管理ツールとしてサイオステクノロジーの「SIOS Coati」を導入した。ホビージャパンの社員にとってWebサイトの運営は、情報の発信源でありビジネスの源泉でもあるミッションクリティカルな存在。それだけに、サーバーダウンの不安から解放されることは、本来のクリエイティブな業務への注力につながる。

株式会社ホビージャパン 経営管理部 広報宣伝課 深堀祐一郎氏

安定運用を目指したAWS移行後も新たなトラブルが

ホビージャパンの情報システムの歴史を振り返ってみると、元々はホスティングサーバー事業者の専用サーバーをレンタルすることで、Webサーバーなどを運用していた。しかし、レンタルサーバーは借りているサーバーの陳腐化が避けられないほか、更新の対応なども負担だ。さらに、事業拡大に伴うサーバーの増強にも手間がかかっていた。そんな状況にあって、大きな事故が発生した。キャラクター系ビジネスのWebサーバーで利用していたHDDのデータが消えてしまったのだ。

「最終的に復旧はできたものの、セキュリティ対策やデータバックアップをしていなかったので、対応にかなり手間取りました。それだけに『安心して運用できるシステムに乗り換えたい』という気持ちが強まっていたわけです。また、そのタイミングでちょうどクラウドサービスが普及してきたことから、検討の対象に上ってきました」(深堀氏)。

その後、実際にクラウドサービスを体験する機会を得た深堀氏。「10分もあればボタン1つでサーバーが立ち上がるというとても衝撃的でした。それだけに、これをうまく使えれば、と思ったわけです」と、そのときの体験を振り返る。とはいえ、当時はパートナーとなってくれる企業が見つからなかったため、深堀氏自身がインターネットから情報を収集し、クラウドサービスへの移行を模索することとなった。

現在は「広報宣伝課」に所属する深堀氏だが、以前に同社のWebメディアを手掛ける部署に在籍していたことがあり、その時以来、全社のWebサーバーシステムなどの面倒を見ることになっていた。「社内には兼務の伝統があり、全社的にさまざまな仕事が兼務で進んでいます。しかも、社内には情報システム部門が存在しないため、各部署が管理する部門サーバーは別として、全社で利用するサーバーの運用などは私が担当することになっています」と説明するが、なかなかの状況であることは想像に難くない。

このような経緯や背景もあり、安定した運用を目指してクラウドサービスへの移行を上層部に交渉し、やっとの思いで了承を取り付けた深堀氏。クラウドサービスとしてAmazon Web Services(AWS)への移行を2013年に実現し、これでレンタルサーバー時代のさまざまな問題から解放されるはずだった。

ところが、である。幸か不幸か、時を同じくしてホビージャパンのWebサイトへのアクセスが順調に増加。ビジネス的には喜ばしいことだが、兼務でAWSを管理する深堀氏にとって、この動向は重い負担となった。

「コミックをWebサイトで掲載するようになったことや、ホビージャパンの漫画作品を原作にしたアニメがテレビで放送されるようになったことなど、さまざまな要因でWebサイトへのアクセスが集中する機会が増えました。そのため、アクセス集中に耐えられずサーバーがダウンすることも多くなったのです。当然、人気のあるコンテンツほどサーバーが落ちるわけですから、事業部からは『どうなっているんだ!』と怒鳴られることになりました」(深堀氏)。

アクセス集中によるサーバーダウンは深夜に起こることもあり、就寝中の深堀氏に電話がかかってきたこともあったという。ついには「着信を見ただけでドキッとするようになってしまいました」(深堀氏)。

人間らしい生活を取り戻したいという要望は、もっともなことだろう。 「これではとても1人では対応できない」ということになり、深堀氏はAWSに助けを求めた。これに対してAWSは、クラウドサービスのインテグレーションなどを手がけるフォージビジョンを紹介した。

さらなる安定運用を目指してSIOS Coatiを導入

フォージビジョンに相談する以前、深堀氏はAWSのCloud WatchでAWSのEC2インスタンスの状況を監視していた。ただ、月刊ホビージャパンの発売日のようなアクセス増加が見込まれる状況であっても、何かできるわけではないためヒヤヒヤした思いで見ているだけしかなく、案の定、通知が来ると「サーバーが落ちている」というような状況だった。それ以外にも「人気の動画サイトでコンテンツが紹介されたり、提供しているフィギュアがツイッターでバズったりすると、それが原因で予測外のアクセス増加が発生し、ここでもサーバーが落ちてしまうケースがありました」(深堀氏)。そのため、月平均で10件程度のトラブルが生じ、その対応に追われていた。

そうした状況を踏まえたうえで、フォージビジョンは3つの対策を提案し、2018年8月から実装することになった。1つ目は、アクセスが集中したときにスケーラブルな対応を実現する「EC2インスタンスへのオートスケーリング機能の実装」。2つ目は、アクセス状況やリソース使用量を確認できる「可視化ツールの導入」。3つ目は、AWS運用管理サービスの導入による「運用負荷軽減」である。

オートスケーリングは最小1台、瞬間的なアクセス集中に対しては2~3台のサーバーを自動的にスケーリングすることで、サーバーの安定運用を実現した。「2018年の夏季アニメ放映日のアクセス集中もオートスケーリングで無事に乗り切ることができました」(深堀氏)。おかげで、月に10件程度あったトラブルは1~2件にまで落ち着き、人間らしい生活を取り戻したところだ。

ただし、これですべてのトラブルに対応できたわけではない。というのも、フォージビジョンのAWS運用管理サービスはシステムの障害通知こそ24時間365日体制で届くが、有人の障害対応は10時~18時のサービスだったからだ。そのため、18時を過ぎてからのトラブルは、対応が翌日に持ち越されてしまう。Webサイトへのアクセスが夜間に集中する傾向にあるホビージャパンにとって、これでは少し心許ない側面があったわけだ。そうした課題が見えてきたとき、フォージビジョンから提案されたのがクラウド運用管理ツール「SIOS Coati」の導入であった。

システムをメンテフリーにして中身の面白さを追求

SIOS Coatiは、EC2インスタンスを常時監視し、インスタンスやアプリケーションに障害が発生した場合には、自動的に再起動して復旧する機能を備えている。多くの障害は、インスタンスやアプリケーションを再起動することで解決できるため、この機能があれば、有人の障害対応ができない夜間でも安心というわけだ。深堀氏は、この運用管理の安心感を格段に高められる効果に期待し、ホビージャパンでのSIOS Coatiの導入を決定した。

ホビージャパンでは、SIOS Coatiの運用を2019年4月から開始した。約2か月が経過した段階ではまだSIOS Coatiが対応するような障害は起きていないが、実際に障害が起きても「自動復旧する」というフェールセーフな仕組みがあることで、深堀氏の安心感は格段に高まったという。

「意図しないアクセス集中はもちろんですが、設定ミスなどによるトラブルも完全には防ぎきれません。だからこそ、SIOS Coatiの導入は精神衛生上とても良いと感じています。障害時にすぐに自動復旧してくれるシステムがあれば、担当者はその都度呼び出されずに済みますから」(深堀氏)。

そもそも、情報システムを運用・管理する担当者が、システムの「お守り」に手をかけすぎるのは好ましくない。深堀氏も「システムやサーバーのことは、可能な限り気にかけたくはないですね。できれば完全にアウトソーシングしてしまいたいほどですが、それでは逆にコストがかかります」と本音を吐露する。それだけに「低コストでメンテナンスフリー、ケアフリーの環境を実現できるのが、SIOS Coatiの魅力です」と笑みをこぼす。さらに、深堀氏はこう続ける。

「コンテンツを作る会社なので、社員としてはコンテンツの面白さを追求していきたいわけです。しかし、せっかく面白いコンテンツを生み出したとしても、アクセス集中でそれをしっかり提供できなければ本末転倒。それだけに、理想を言えば手放しで運用できるシステム環境が欲しいわけです。そういった意味では、人気コンテンツによるアクセス集中にも平然としていられるだけの環境に、一歩ずつ近づいていると感じています」(深堀氏)。

なお、SIOS Coatiの監視対象は、現状ではまだホビージャパンが利用しているEC2インスタンスの一部にとどまっている。現在は最も大きなインスタンスでその効果を確認している段階で、将来的な対象インスタンスの拡大も併せて検討しているという。AWSへの移行、フォージビジョンの運用管理サービスの利用、そしてSIOS Coatiによる自動復旧機能の導入。これらの施策が重なり合うことで、ホビージャパンの社員が「安心して最良のコンテンツを提供できる」環境へと着実に近づいているようだ。

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